STORY #1

南カリフォルニアに始まるゴルフライフ

生まれたところと幼少期

群馬県ののどかな田舎町で生まれた私は、どちらかと言えばのんびり屋さんで。。。それが、4年生の春休み、ひとりでグアム島へ行かされたことをきっかけに(←恐ろしい親でしょ!)、少しずつ自分が開けてきて、気が付くと活発な子になっていました。父にゴルフを始めるよう言われるものの興味が湧かず、ソフトボール、バスケットボール、水泳、陸上などなどやっていました。このころゴルフ始めてたらな〜と今でも後悔しています。

アルプスの少女?

制服を着て電車通学するという当たり前のことが嫌で、高校進学に疑問を感じていた私。結局、スイスにある全寮制の高校へ進学しました。上毛山の麓からアルプスへ。田舎暮らしに慣れている私にとって山のスケールが違えど、すぐに馴染んでしまいました。3年間で訪れた国は数知れず、ヨーロッパの文化に触れ、ちょっと味わえない経験をすることができました。人生初の大きな転機だったと思います。ここでは完全にスキーヤー!ウィンタースポーツをこよなく愛する高校生。。。この頃はゴルフのゴの字もありませんでした。

女子大生時代

帰国後、都内の女子大に進学。将来はメディア関係の仕事、特に伝える側の仕事がしたいと思っていたので、アナウンス研究部に所属し、ラジオパーソナリティやスキー場DJなどに挑戦していました。とあるおじ様に言われた「麻雀とゴルフができれば世の中渡っていけるよ」とバブル時代には通用していたような入れ知恵を信じ、麻雀を始めるも断念。スポーツばかリやっていた私は、やっぱりゴルフやりたいな~って漠然と思っていました。

そして、大学を卒業して就職する前に、どうしても英語圏で暮らしてみたくて、渡米を決意。2年で帰ってくるつもりでした・・・。

ゴルフパラダイス!南カリフォルニアへ

2000年6月に渡米した私は、すぐにゴルフをスタートしました。南カリフォルニアは、ゴルフに最適な気候とバラエティ豊富なコースで、ゴルファーを魅了する絶好の場所です。現地でお世話になった方がゴルフショップのオーナーさんで、あっという間にゴルフに必要なモノが一式揃ってしまったのです。アメリカ人のプロにレッスンを受けることで、英語の勉強になるし、ゴルフは上達するしで完全にハマってしまった私。ゴルフのために、フリーウェイ数本のExit Endの町にわざわざアパートを借りていました。さっとコースに繰り出せる、そんなイメージでしょうか。

大学生の頃から憧れていたゴルフ。当時は学生でしたので、パブリックコースのトワイライトプレーがメインでした。日本でいう薄暮プレーですね。暗くてボールが見えなくなるまでラウンドしました。納得のいかないラウンドの後は悔しさのあまり、ひとりでもうハーフ回ったりもして。周りにプロ並みのシングルプレーヤーの方が多く、ゴルフの基礎をたくさん教えていただきました。特にゴルフに対する考え方については、あの場所で始めたからこそ身に着いた財産と思っています。

ゴルフを仕事に!

そんな矢先、現地のゴルフ雑誌社の社長とラウンドする機会がありました。聞けば社員を募集していると。そのラウンドがきっかけで同社に就職することになったのです。まさかまさか、別の形でメディアの仕事に携わることになるとは思いもしませんでしたが、書くことも取材も好きな私にとっては最高のお仕事。益々ゴルフの世界へのめり込んでいきました。PGA、LPGAツアーの取材に始まり、駐在邦人を集めた大型ゴルフコンペの運営まで、ありとあらゆるゴルフ業務に従事しました。ご察しの通り、2年で日本へ帰る予定は見事に覆され、永住を決意しました。

ゴルフ雑誌の会社に勤めるようになってから、毎年1月末、フロリダ州オーランドで行われる「PGAマーチャンダイズショー」に取材に出かけました。PGAショーは、いわゆる"世界ゴルフ見本市"。ゴルフ関係者が世界中からから集まります。会場は巨大でブースの数もとても多いので、取材には丸4日間かかりました。私は主にゴルフ小物とアパレルを担当していました。小さい頃から洋服が好きで、自分なりにファッションを楽しんでいましたので、ゴルフの世界でもとても興味深く取材をしました。

本革ゴルフシューズと衝撃的な出会い

当時履いていたゴルフシューズといったら、29ドルで買ったFootJoyだったと記憶してます。量販店で見る比較的お安い合皮のシューズしか知らなかったし、ゴルフシューズってそういうものなんだろうと思っていました。ところが、とあるゴルフショップ(コスタメサ)で総本革のゴルフシューズを発見したのです。なんとナイキ!珍しいですよね。高級感と上品さでそのシューズがどうしても欲しくなりました。お勤め品でなかなか買い手がつかないから大特価の30ドルでいいよ!と店長が言ってくださって。それなら買えると即決で手に入れました。でもでもでも・・・足が痛くて痛くて数ホールでお手上げ!靴ズレはできるし、硬くて実に歩きにくかった・・・。1回履いてお蔵入り(涙)。

それでも、総本革ゴルフシューズへの憧れは止まりませんでした。物事には「本質」がありますが、ゴルフシューズのそれはやっぱり総本革のクラシックタイプなんだろうと思っていた矢先のことです。PGAショーを取材していると、そこには衝撃的な出会いが!目の前に並んだイタリア製本革ゴルフシューズに一目惚れしてしまったのです。

Made in Italy!フォルムといい、色使いといい、上品で高級感たっぷり。カッコいいし、これこそ本物のゴルフシューズだ!欲しい!!けれど、高い!当時、1足あたり400〜500ドルくらいだったでしょうか。30ドル前後の私にとって、手の届かない憧れのアイテムでした。でも、ここは役得、もっとこの商品が知りたいと思った私は、すぐに取材を申し込みました。運よく同じ南カリフォルニアにオフィスがあるということで、テンションmaxで出かけて行ったのを今でも覚えています。そしてこの一連の出来事が、後に私の起業のきっかけとなるのです。

STORY #2